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当事者からの手紙

私はグーグル合同会社に10年近く勤めてきました。
そして現在2人の子どもの親です。

今回私に起きた事は産後2か月ばかりの時でした。
とても衝撃的で乱暴、そして信じがたい出来事でした。
今後絶対に起きてはならない事であると強く思いみなさんに共有させて頂きます。

私が会社から雇用終了の知らせメールを受け取ったのは
育休中で子どもがまだ2か月になったばかり、そして上の子が3歳の時でした。

朝の授乳をしている時、まだ24時間乳児のお世話で時間のゆとりもない中
たまにしか見れない私用のメールを偶然見た時でした。
聞いた事がない名前の方から”メールで知らせているあなたのグーグルの雇用について”面談を行います、との内容でした。

何が起きているのか分からず頭の中が真っ白になりました。
私は記載されていたメールとは何のメールを指しているのかも分かりませんでした。

まさか何かの間違えではと思いましたが、次に会社メールを見たところ
”あなたのグーグルでの雇用について”という件名のメールを見つけました。
それには、”残念ながら、この見直しによりあなたの役割が影響を受けると特定されました”
と記載されていました。

この時私は夜中も通して授乳10回、そして頻繁のオムツ替え、抱っこ、そしてお風呂、
それと同時に3歳の娘の生活を一緒にしている時です。

産後まだ心身がリカバリー中、自分の睡眠もままならない時に、物事の正常な判断、
理解が出来ているかも分からない状況の時でした。

泣いている赤ちゃんを抱きながら、メールを長く見る事などできず、
お世話をする途中途中でできる限り目を通しました。
まだ全ての事がよく分かりませんでしたが、”残念ながら”という知らせで選択肢がない解雇の知らせを突き付けられた事だと理解しました。

去年から産休に入っている私は会社が事前に他の社員に知らせていた今回のレイオフの事前情報などは何1つ共有されていませんでした。

メールだけでは理解できず、面談もしましたが、
質問をしても答えはなく、問い合わせフォームから聞いてほしい、
そしてフォーム問い合わせをしても回答がなく、違う担当にメールをしてやっと連絡はとれても、質問したメールが見当たらないからもう一度送ってほしいと
ただ時間が過ぎるという、プロセスのすべての段階が乱雑過ぎました。

人事、日本代表との面談を希望し、合計4回面談で
繰り返しサインを断ったらどうなるのか説明を求めましたが、唯一得られた答えは「繰り返しサインするように促す」のみでした。

きちんとコミュニケーションをとらない会社に裏切られたと感じ、
急に会社に切り捨てられた気持ちになり、授乳中もただただ不安で
ストレスで母乳が止まってしまうのでは、
乳児に気持ちを向けられず成長に影響があるのでは、
3歳の子どもが楽しんで通っている保育園を辞めなくてはならなくなるのでは…
など沢山の不安、恐怖に押しつぶされそうでした。

会社は契約書だけを送り付け、その後の対応は誠実に行わず、
電話もなければ書留郵便すらなく、メール一本のみの連絡でした。
全てが不透明のまま、
サインの日がおとづれサインを強いられた思いです。

乳児を育てている私にとっては強引過ぎるやり方でした。
0歳児という子どもにとっても親にとっても、
人生の中でもとても貴重で本当に大切な時期に
こんな強硬手段をグーグルがとるとは思ってもいませんでした。

今回対象になった人達の状況は明らかにされてません。
私が対象者なら、もしかしたら出産入院中の人、
赤ちゃんが医療ケアが必要な方々も対象になりえたのではと思うと
恐ろしい事で許してはならず、絶対にあってはならない事です。

会社は弱い状況の者に対して期間限定という駆け引きを求め、
乱暴そして大変卑怯なやり方をとりました。

子どもが一歳になるまで、さらには保育園に入園できなければ一年半という大切な育休を会社は奪いました。
黒字の大企業が1個人にする必要性があったとは思えません。
まさか社員が働きやすい、子育てがしやすい環境を
モットーに世界の模範作りをしてきていた会社で起きた事とは信じられません。

強行なやり方で退職に追い込み育休を奪うという事は
日本で許されるべき行為ではないです。

そして今後どの会社にも同じ事を絶対に繰り返されてはならないと強く思っております。

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